株式会社 文正堂 の日記
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売り切れ
2011.04.18
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先日、スス染の骨(竹)を使った紳士用扇子『ほたる』の在庫がなくなりました。 この『ほたる』の扇子の特徴はスス染めの骨を使っていることです。
扇子の竹の部分を『骨』といい、扇子両側の太い竹を『親骨(おやぼね)』、内側にある薄い竹を『内骨(うちぼね)』と言います。 煤(スス)といえば煤竹(ススタケ)という古い藁葺き屋根民家の屋根裏や天井からとれる竹のことをいいますが、100年 から200年以上という永い年月をかけ囲炉裏の煙で燻されて自然についた独特の茶褐色や飴色に変色している竹のことです。
煤竹を使った竹製品は非常に人気が高いのですが、茅葺屋根が少なくなったことから現在はなかなか取れないものになっています。
その煤竹っぽく染めたものが煤染めの骨です。
文正堂には他にアイ染や唐木染などの骨を使った扇子も扱っております。